愛の告白を表現する音声データとは,コード化できるんだろうか。ゆっくりと,静かに,決まりが悪い感じを含みながら,確かに意思を明確にして…。それをライブラリに入れておけば,どんなキャラからも愛を告白してもらえる?(笑
NTTは10日,ウェブブラウザ上で口調を自由に変えられる合成音声とCGアニメーションを組み合わせ,感情のこもった表現を可能にするウェブメッセンジャーを発表した。ウェブメッセンジャーでは,素材となる合成音声データやCGアニメーションデータをユーザーのパソコンにインストールしておくため,実際の接続時には作品の設計図にあたる音声・動画のインデックス情報のみをHTMLファイルに添付するだけで済む。
「ささやくような「おはよう」と、元気いっぱいの「おっはよ〜!」を使い分けたり,「頑張ります」という言葉に「しぶしぶ」のしぐさのアニメーションなどを組み合わせた表現ができる」というところに,なんか妙なものを感じなくもないが(^^ゞ,50〜60パターンの動きでもって,ウェブ上で見られる簡単なアニメが作れますよ,ということか…。その50〜60のパターン画像も自分で作れるし,音韻やイントネーションなどまで合成音声を徹底して管理できるので,アニメーションやゲームなどと同じように,ウェブメッセンジャーで確立されたキャラ,を作ることも可能になるのかもしれない。音声に感情がこめられることを売りにしているけど,後は感情のこもったアニメ絵で完璧に…。
問題は,その合成音声にどれほどの感情が感じられるか。テキスト情報を音声情報に変換し,それにセサイン98という音声の加工を行う合成音声デザインツールを使って,色付けする。音韻,イントネーション,強さ,速さ…。果たしてウェブブラウザ上のキャラは,どこまで言葉を伝えてくれるのだろうか。そしてこのソフトから,大人気のキャラが生まれてくるんだろうか,ねぇ。
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